照明器具のメンテナンス メニュー
①省エネと掃除の関係②白熱電球③蛍光灯(現在地)④LED電球⑤清掃の仕方

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2-2. 蛍光管の場合


2-2-1. 直管型蛍光管


  • 寿命

  • 同一形式のランプで”点灯しなくなるまでの時間”か”全光束が最初に点灯したときの光束の70%に下がるまでの点灯時間。
    あるいは,2時間45分点灯し15分消灯する連続繰り返しを行った際に”点灯しなくなるまでの時間”のうちの短い時間の平均値を言っています。
    6000時間から20000時間

  • 点滅回数と寿命

  • 白熱電球では点滅回数をあまり気にする必要はないのですが,蛍光灯の場合はどうなるのでしょう。
    点滅回数と寿命

    このグラフは,
    3時間で1回の点滅をしたときの寿命を100%ととした時を規準に点滅周期が寿命に与える影響を示したグラフです。
    縦軸に寿命(%),横軸に点滅周期(時間)を表しています。
    点滅回数が多ければ多いほど寿命が短くなることがわかると思います。
    これは蛍光器具のスタート方式のよるもので,スタート時はエミッターの消耗が激しいために起こる現象です。


  • 色合い質感的特徴

  • 色の見え方(演色性)が良く,全体的にフラットに見える。光色も種類がある。
    昼光色:清潔感があり,爽快な雰囲気
    昼白色:活気のある雰囲気
    電球色:落ち着いた雰囲気 

  • ・電気的特徴

  • 点灯方式には特別な方法が必要。
    蛍光管は,蛍光管内の放電で発光します。
    点灯させるためには蛍光管の両端にある電極のフィラメントに余熱電流を流して電極を温めるとともに電極間に高電圧をかける必要があります。
    その方式の違いで,
    スターター方式。ラビットスタート方式。高周波点灯方式。の3種類がります。
    なぜこのような説明をするかというと,点灯方式の違いで蛍光管の種類が変わるからなのです。
    スタート方式について,もうちょっとお付き合いください。
    スターター方式の回路
    グロースターター

    点灯管,電子点灯管を使い点灯させる方式。
    点灯管の場合点灯まで約2.5秒。電子点灯管の場合点灯まで約1秒かかります。
    ラビットスタート方式の回路
    ラビットスターター
    ③の近接導体は器具が代用する場合とランプ自体に設けてある場合があります。

    点灯まで約1秒。
    ラビットスタートは,ほとんどの場合器具に指導補助を必要としない後者を言っています。
    つまり専用の蛍光管が必要ということですね。
    一般家庭では,ほとんど使われてはいません。
    おもに40W2灯~3灯用,110W2灯でオフィス,店舗等に使われています。 
    高周波スタート方式の回路
    高周波スターター

    (丸の数字は動作順序です。)

    即時点灯。
    高周波点灯専用形蛍光ランプの太さは,直管形は約25.5㎜,約16㎜。リング状の蛍光管は約16㎜となっています。
    従来タイプですと蛍光管28㎜~38㎜です。
    高周波蛍光管はスリムに作られているのがお分かりになると思います。
    従来タイプの点灯方法だと,太さからいえば細い管ほど始動困難,点灯不安定等の不具合がありました。
    この不具合を高周波点灯方式が解決したのです。
    すべての根本は,インバーター技術の一般技術への浸透が高周波点灯方式の照明器具につながったのだといっても過言ではないでしょう。
    この方式は,効率が良く,ちらつきが少なく,唸りがないのが特徴です。
    つまり
    高周波タイプ(インバーターと一般的には言ってるようです)は,専用の蛍光管が必要ということですね。
    注意が必要なのは,蛍光灯の差し込みプラグの形状が同じタイプがあるということです。
    スターター形の照明器具を使っていて,省エネ・低電力と言う謳い文句だけで,インバーター蛍光管を購入すると点灯しないということになります。よく確認してから購入することが必要です。


  • 蛍光管の応答特性

  • 蛍光灯の応答特性

    スターター形応答特性
        点灯管                          電子点灯管
    点灯管2電子点灯管2

    スタータ型の40W直管形の場合の総合的な応答特性は,
    点灯管の場合:スイッチを入れて,約2.5秒後から点灯をはじめ約4分後に100%の明るさになる
    電子点灯管の場合:スイッチを入れて,約1.0秒後に点灯をはじめ約4分後に100%の明るさになる
    ということですね。
    始動時の電圧電流波形からいえることは,点灯管の場合,スイッチを入れてから約2.5秒間は暗闇が続くということになります。(応答速度は周囲温度により変わります)
    この1.5秒の差は大したことが無いようにに思えますが,実際に使い比べるととても大きな違いが判ると思います。


     
  • 蛍光管の形式

  • 20111115134846_43

    20111115134906_43

    20111115134923_43



  • 蛍光管のサイズの見方

  • 20111122141551_43


  • 蛍光管の種類

  • 20111111161856_44

    調光は一般的には不可。
    種類によっては,約10~100%,約15~100%,約25~100%,約35~100%で可能なものもあります。
    経済的(電気代が安い)
    発熱量少ない
    しかし,この発熱量が少ないという特徴は,白熱電灯と比較してということで,口金部分は50℃以上になります。
    交換や掃除の際は,消灯して十分時間がたってから蛍光灯に触れるようにしてください。
    下図は40W直管形蛍光灯の温度分布図です。
    20111205184838_288

    ・蛍光管の口金の形状
    20111122141610_43


  • 蛍光管の適合

  • 20111111161849_44


  • 交換のとき注意すべきこと

  • 電気的特徴のところでも記述したように,蛍光管様の照明器具には大きく3種類あるということです。
    これらは物理的に交換できてしまうので,間違いのもとになるわけです。
    一般家庭でよくみられるのは,
    照明器具(スターター形)の蛍光管が切れたので,新しい蛍光管を購入して取り替えたか点灯しなかった。もしかしたら器具が壊れちゃったの? 
     ここで原因は,点灯管の不良か照明器具のタイプに合った蛍光管かそれでもなければ照明器具本体ということになります。
     家庭用の場合そのほとんどがスターター形か高周波(インバーター)スタート形と考えていいと思いますのでこの2種類の場合で説明します。
    どちらのタイプも先ほど述べたように物理的には交換可能です。
     照明器具のスタート方式など,意識しながらかつ蛍光管を備蓄して生活してる人などあまりいないでしょうから,点灯しなくなって初めて蛍光管を買いに走ることになるでしょう。その時に形状は同じで省エネと書いてあれば,購入してしまうのは,消費者の心理だと思うわけです。
     そして交換しても点灯しない。もしかしたら器具の故障?となるわけです。

     
    点灯しなくなったとき,まず確認して欲しいのは,点灯管の存在です。これがあればスターター形,なければ高周波(インバーター)スタート形です。
     点灯管がついていた場合,同一器具内に蛍光管が2本以上あるかどうか,あった場合は切れていない蛍光灯の点灯管と切れてしまった蛍光灯の点灯管を交換して点灯するかどうかを試してみてください。
    (点灯管が蛍光管と同一個数あるはずです)
    これで点灯すれば,点灯管を交換すればいいわけです。(点灯管に関しては次の項で説明します)
    点灯しない場合は,スターター用の蛍光管を購入すればいいわけですね。

    基本的には,同じタイプの蛍光管を購入交換するのがベストです。


    一般家庭以外の場合
    よく見られるのは,40W直管形2灯用の器具のケースです。
    ラビットスタート形の蛍光管をスターター形の蛍光器具に使っているんですね(点灯しちゃうんですね)
    特に長年使っている建物で,建築当初はすべてスターター形だったのが,安定器などの故障で,器具そのものを工事業者がラビットスタート形に交換してるケースですね。
    ワンフローアーに40台の照明器具がついていて,そのうちの4台だけがラビットスタート形に変更されて,器具にはすべてラビットスタート形の蛍光管がついてるということがあります。
    工事業者は,スタータ型よりラビットスタート形が省エネと言うことで交換したと思うのですが???
    この交換の仕方には疑問があります。
    それと,ラビット形蛍光管は高周波(インバーター)スタート以外の照明器具に取り付けることができると思っている,販売業者がいるということですね。
    適正な蛍光管がついていないと蛍光管の寿命が短くなるばかりか器具の故障にもつながりますので,適正な蛍光管を購入し取り付けるべきです。
    適正な知識と技術(電気の知識の裏付けがある技術と言うことです。電気理論の裏付けのない経験則による技術は技術とは言いません。)を持っている業者に相談しサポートをしてもらうのが長い目で見て省エネにつながると思います。





    形式のおさらいをしましょう
    スターター形は形式の中にLが,高周波(インバーター)スタート形は形式の中にHが入っています
    ,FC:スターター形
    F,FC,FG,FW:高周波(インバーター)スタート形




  • 点灯管

  • スターター形蛍光灯の必需品です。
    これがないと点灯しません。

  • 点灯管の形式

  • 20111115141740_45


  • 点灯管口金の形状

  • 20111115141848_45


    電子点灯管と点灯管の比較をしてみましょう。
    点灯管比較表_01
    ****お詫び****
    表の中で点灯管と電子点灯管の定価から右側が上下入れ替わっておりましたので訂正いたしました。
    ご指摘があり確認したところ,上記誤記がありました。
    ご指摘ありがとうございます。
    この表について再度見直したところ点灯管の形式に誤記が見つかりましたので訂正いたしました。
    訂正内容:誤FE1G⇒正FG1E
    ご迷惑をおかけいたしました。
    訂正日時2012.09.23 07:36

    20W直管タイプ蛍光灯を寿命まで使ったとき。
    定格寿命:12000時間
    1日4時間点灯 寿命:3000日
    点灯管比較表V2-2

    特にキッチンなどの場合は,長時間点灯しかつ点滅回数も多いと思われ
    電子点灯管との組み合わせで,蛍光灯の交換と同一時期に電子点灯管を交換するのが,もっとも経済的な交換方法と思われます。


  • 交換のとき注意すべきこと

  • 適合するランプの大きさの区分というのは点灯管が点灯させているランプのW(ワット:消費電流)を言います。
    交換のときは,今器具についている点灯管と同一の点灯管と交換するようにすれば一番いいのですが,わからなくなったときは,蛍光灯のW(ワット数と)と口金の規格で判断してください。
    点灯管が寿命になると,蛍光ランプの点灯に時間がかかったり,チカチカと点滅を繰り返したりしてランプの寿命を短くします(先ほど点滅回数と寿命を参照ください)。ですからランプの交換と一緒に点灯管も交換するのが理想です。
    また,寿命になった蛍光ランプを取り外さないでいると,点灯管が動作を繰り返し器具の寿命を短くします。
    寿命になった蛍光灯は,できるだけ早く交換するか取り外すようにしましょう。あるいは,交換するまで使わないのがいいと思います。



  • 適合場所

  • 長時間の点灯に適しています。
    リビング,食堂,キッチン,勉強部屋など。



2-2-2. 電球形蛍光灯


  • 寿命

  • 同一形式のランプで”点灯しなくなるまでの時間”か”全光束が最初に点灯したときの光束の60%に下がるまでの点灯時間。
    あるいは,2時間45分点灯し15分消灯する連続繰り返しを行った際に”点灯しなくなるまでの時間”のうちの短い時間の平均値を言っています。
     6000時間から12000時間


  • 色合い質的特徴
  •  蛍光灯の項参照

  • 電気的特徴

  •  高周波(インバーター)スタート回路を内蔵した蛍光ランプです。
     気になるのは立ち上がり応答速度ですね。
     電球形蛍光灯立ち上がり特性

    高周波(インバータ)スタート方式なので即時点灯なのですが,30分経過後も70%の明るさしか得られないという結論になりますね。
    周囲温度の影響も大きいです。
     
    他は蛍光灯の項参照

    蛍光ランプの形式
    電球形蛍光灯形名


    蛍光ランプの種類
    電球形蛍光灯寸法


    蛍光ランプ口金の形状
    電球形蛍光灯口金


    口金の形状とサイズが白熱電球と互換性があり,交換可能です。
    口金のサイズと電球のサイズを間違わず,器具指定のW(消費電流)を超えなければ,無条件で交換可能です。



2-2-3. コンパクト形蛍光ランプ



  • 寿命

  • 蛍光管の項参照

  • 色合い質的特徴

  • 蛍光管の項参照

  • 電気的特徴

  • 点灯方式が蛍光管と同様,スタータ形・ラビットスタート形・高周波(インバーター)スタート形の3種類あります。
    蛍光管のときと同様一般家庭では,スターター形・高周波(インバーター)スタート形の区別をする必要があります。

  • 蛍光ランプの形式
  • 20111122095627_98


  • 蛍光ランプの種類

  • 20111122095647_98


  • 蛍光ランプの口金の形状

  • 20111122095640_98

    口金の形状からもお分かりになるように,このタイプの照明器具はLEDタイプの電球も白熱タイプの電球も取り付けることができません。どうしても取り付けたい場合器具の交換が必要になります。
    その際,照明器具の種類がダウンライトのような埋め込みタイプの場合は,開口部の大きさが違う場合があるので,注意が必要です。白熱灯の項を参照してください。


蛍光管の故障診断

蛍光管故障診断


電球形蛍光管の故障診断

電球型蛍光管故障診断


照明器具のメンテナンス メニュー
①省エネと掃除の関係②白熱電球③蛍光灯(現在地)④LED電球⑤清掃の仕方